2013年3月27日水曜日

我々は、山猫団である。

2月15日の「大人ディスコあけみ」が終わって、しばらく真っ白に燃え尽きてました。
こんなことって今までなかったという程何もできず、考えられず、仕事が暇だったのもあって人生の日曜日を過ごしていました。

ところが3月1日の朝起きた時からスイッチが入りました。
何の根拠も理由もなく、突然体と頭が動き出し、ぼんやりとしていた5月のソロ公演に向けていきなり行動し始め、人を集めて「山猫団」を結成しました。




「山猫団」
宮沢賢治のお話だけを上演する人形劇団?と聞かれたりもしましたが、違います。

言うなれば、サーカス、見世物小屋、覗き部屋、お化け屋敷、テーマパーク、そんなようなものですが、そのどれでもないです。
ダンス公演でもないし、ライブでもないし、お芝居でもインスタレーションでもないけど、そのどの要素も含みます。

なんと呼べばいいのかは分からないけど、やろうとしている事はものすごくはっきりしています。



構成メンバーは、ミュージシャン、絵描き、図画工作アーティスト、デザイナー、ダンサー、照明家、音響、舞台監督、カメラマン、衣装作家、などなど。

その中心にいる私は、周りの人を信じて思いつくままに色んな事を無責任にどんどん投げかけて行くだけです。みんな喜んだり焦ったりしながらボールを受け取って、返してくれます。

そのやり取りが楽しくて楽しくて仕方ない。



ここに集まった人達を、肩書きで呼ぶのは本当は嫌です。
ミュージシャンだって踊るし、照明家は美術家の作るオブジェに明かりを組み込もうとするし、音響さんから衣装に関する提案があり、絵描きは公演に関連した展示を別会場で開催する事をさっさと決めてきました。
ある一人の人を、何かの肩書きで呼ぶ事なんて本来できないのです。
今回集めたのは、もちろんその技術や才能やセンスに惚れての事ですが、何より一緒に面白がって作ってくれるであろう人々です。だから、私のやりたい事を実現するためのスタッフじゃなく、私も含めて、皆団員なのです。

私だってダンサー長井江里奈だったり、大人ディスコあけみの吟子だったり、舞台で映像撮影してたりします。そのどれか一面だけでこれをやろうとしている訳ではありません。
いわば、全存在をかけて取り組んでいます。



何故こういう事をしようと思ったかについて話し出すととても長くなるので割愛しますが、短く言うならば、「元々こうだった」のです。

私はダンスが好きで踊る事が好きで、自分で入ったつもりはないけども、いつの間にか「コンテンポラリーダンス界」でダンサーとして生きてきました。
影響されやすいですし、流されやすいですし、染まりやすいですし。

ちょっと、メガネについた色を一回抜きたいと思うので、このところ所謂ダンス公演は見に行っていません。
別に行ってもいいのだけど、同じ時間で同じお金を払うならば、もっと未知のものを見に行きたいと思うのです。


この半月、舞台芸術に関する常識を一から疑ってかかっています。
舞台芸術周りには変だと思う事がいっぱいあります。
私は自分で変だと思うことはやりません。



そして、踊りたい、そしてそれを人に見て欲しい、そこから何かを感じて欲しい、という思いは先月の大人ディスコあけみで一旦燃え尽きてしまったようです。


正直に告白すると、あけみ以来全く踊っていません。
踊りたいという欲求はもちろん強くあるものの、それより美術の事とか考えてる方が楽しくてあっという間に一日が過ぎて行きます。踊る暇がない。

さらに言ってしまえば、本番で踊るのも別に私じゃなくていいとすら思います。
面白ければなんでもいいのです。
その瞬間を構成する要素として私が適当ならば私が踊りますけれども、もっと他にいいものがあれば、別のダンサーでも人形でも動物でもなんでもいいのです。


とは言え、やはりダンサーとしてそこで鑑賞に耐えうるだけのものでありたいとも思います。
そう思うダンサーの私もいるにはいるけど、今のところ冬眠中です。
3月一杯はこのまま妄想をフル回転させて、4月になったらダンサー長井江里奈さんと吟子さんにも起きてもらおうと思います。
やっと実現したゴールデンナイト! in 東京もあるしね。
こっちも、一出演者である事を忘れて打ち合わせやら何やらに奔走しております。
人が集まるための場が出来ていくのは楽しいよ。


「山猫団」の詳細は4月になってメインビジュアルが完成してから発表しようと思います。

ただいまポスターと案内状を作成中ですが、ダンス公演に折込をするつもりはありません。
チラシではなく、案内状だからです。

見たいと思う人に見て欲しい。
欲しいと思う人のところにきちんと届くように、一通ずつ郵送するつもりです。

楽しみにお待ちくださいませ。



0 件のコメント:

コメントを投稿